輝く岩舟人 岩舟町で活躍中のひと

「輝く岩舟人」では、現在活躍中の岩舟出身の「ひと」をご紹介しています。

はじめに
前回お休みをいただいたこのコーナー。今回は満を持してスーパースターの登場です。
みなさんすでに新聞、テレビ、ラジオまたは生の公演でおなじみでしょう、美寿々会代表の美寿々すみ子さんです。

民謡、歌謡、押花、民話語り部と幅広くご活躍で、岩舟町のイメージアップにも貢献されています。民話は文字では残っていますが、長い年月を経ると古典となってごく一部の人だけのものになってしまうことがあります。それぞれの風土で育てられた言葉、イントネーションを駆使して映像で音声で残すことにも深い意味があると思います。
語り部の育成も重要です。それでは皆様へのメッセージをお読みください。

輝いて生き抜く
東京から戦火に追われ5歳で栃木に疎開、太平山に抱かれて育ちました。そして5年前に夫の故郷「岩舟町」に移住してきました。
この町も三毳山に抱かれて私には大変居心地のよい町です。

今私は、この岩舟町を拠点として、「言葉で人を結ぶ」活動を、県北から県央、県南へと飛び回っています。
紙面の平面な文字を声にして立ち上げ、その文字に命を吹き込み聞き手に昔語りの世界を差し出し、涙と笑いの渦に巻き込んで行くのが私の昔語りの話法であり仕事です。

語りの分野を地域にどう生かしたらよいか学びたいと、59歳でシルバー大学に入学「地域活動推進者養成学科」に学びました。
当時の大学教務部長の推薦で、地域のリーダー研修会、老人会や婦人会、公民館講座講師と大学の掲げる「地域貢献活動」へと、大学が懸け橋となり、私を在学中から地域へ派遣して学ばせてくれたのです。
現在も、入学以来十年に渡りシルバー大学で民話倶楽部講師を務めています。
「言葉は人を結ぶ」と指導した、南校と中央校の倶楽部生が毎年卒業して、県内に民話の会を立ち上げ活動をしているので、栃木県は民話の活動が大変盛んであります。

私は、30代で人の関わりの中に終生暮らす事を願い、自分を演出して自らが敷いたレールの上をひた走り、それを実現しました。
貧しかった少女時代、進学やお稽古事は夢のまた夢でした。
そこで結婚して、長男が小学校へ入学した時から「自分育て」に着手しました。民謡を始めとする十指に余る分野の勉強をしたのです。
子育中の身でしたが、「学校から帰宅する子供を家で待つ事」、「夕方は家に明かりをつけて家族を待つ事」、これを守るならと主人は私の修行を許してくれたのです。
家庭の主婦にお稽古費用の余裕はありません。
寝る間を惜しみ内職に励み、睡魔に襲われると風呂場で水を被りました。瞼が支えきれなくなると、夜の田圃道を一回り駆け走って目を覚まして内職をしました。
人に与えられた時間は24時間、人と同じ事をしていたら、人と同じ人生です。人が遊ぶ時に学び、人が寝ている時に稼ぎました。主人や子供が寝た時が私の時間です。こうして身に着けた芸の数々は現在の私の活動の中に生きています。

人が集い、交流するところに必ず「言葉ありき」です。
この指とまれと呼びかけたこの「昔語り」の仲間が増えて、現在、美寿々会では13支部が、県内各地域で「地域貢献、地域交流」を謳い活動をしています。掲げたスローガンは「言葉は人を結ぶ糸」が、文字通り人の輪をつなげています。
老後は世の中の役に立ちたい、でもどうしたら良いか解らないと皆さん言われます。孤立した高齢者は、言葉をかけ笑顔を向けてくれるのを待っています。昔語りは道具も高価な衣装もいらない活動なのです。

ご当地岩舟町でも、美寿々民話「いわふね」支部が地域老人会、生涯学習講座、学校へと「人をつなぐ活動」をしています。
どうぞ皆様、「いわふね」支部を町の企画行事にご用命ください。

最近、遠のいていた民謡の世界に、心をたるませず輝く為に、私はもう一度挑戦を始めました。
民話唄語りの世界を築けと私に示唆して下さったのは、民俗学の権威「尾島利雄」先生です。
その歌を磨く為に、各地の民謡大会に参加し、技を研鑽しようと、72歳で新たにスケジュールを組みこみました。

マンネリ化を避ける為にも、目の前に常に新しいハードルを設定し続けてきた人生です。
ハードルを越える為に奮い立ち、達成感に生甲斐を感じて来た人生です。
ですが、「老い先」行きの列車は、もう身近にきています。
この出発を遅らせる為に、私は挑戦を続けています。努力の先に、必ず喜びがある事を知っているので頑張っています。

常にチャレンジが、輝いて生き抜く為の秘訣です。その喜びは「終生、人の中で暮らす事」なのです。

美寿々のワンマンショー「花えみのつどい」
今年(2013年※)の11月10日に岩舟町の文化会館コスモスホールに於いて、私の民謡昔語りの世界を、地域の皆様にご披露したいと思っています。

その節は岩舟町の皆様どうぞお揃いでお出かけ下さいませ。



※2013年9月1日発行のコスモス通信に掲載されています。

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