輝く岩舟人 岩舟町で活躍中のひと

「輝く岩舟人」では、現在活躍中の岩舟出身の「ひと」をご紹介しています。

五十畑 雅章(いかはた まさあき)さん
すみだ新製品開発プロジェクト実行委員会副会長
「スワン」五十畑工業株式会社代表取締役

略歴
・昭和21年11月7日岩舟生まれ
・岩舟小学校に入学後10歳で墨田区に転居
 墨田区立小梅小学校に転校。
・墨田区立墨田中学校、都立隅田川高校卒業 …その後
・昭和44年早稲田大学商学部卒業。
・家業の五十畑工業株式会社に入社。現在に至る。

はじめに
岩舟出身で活躍する「ひと」を取り上げるこのコーナー。
今回は産学官連携のもと電気自動車を生産する五十畑雅章さんに岩舟にお越しいただきあれこれお話を伺いました。

それでは5月31日(日)午後4時から岩舟町畳岡、島田宅で行われた対談の模様をお送りします。

産学官連携クラブ
島田均(以下島田) 今日はあいにくの天候ですがお越しいただきありがとうございました。私は観光協会の広報誌『コスモス通信』の編集をしておりまして、アンテナを張って情報を収集しています。

今回役場の五十畑君が同級生なので、だれか「かがやくひと」はいないかと数年前からお願いしていたのですが、この度1月27日の読売新聞に「墨田区と早大 連携順調 電気自動車の共同開発」という記事が載ったと彼の従兄をご紹介いただきました。

五十畑雅章(以下五十畑) 乳母車とお年寄りの使う介護用の歩行補助器具を作っている墨田区向島でスワンという会社をやっています。
ホームページhttp://www.isohata-swan.co.jp/を見ていただければ会社の概要がわかります。

五十畑恵造(町役場企画課)(以下恵) もう3代岩舟から行ってるんですよ。本家の五十畑石材から分家したんです。

五十畑豊廣(五十畑組社長)(以下豊)  昭和4年に私のところは祖父が五十畑組として分家していまのところにきたのですが、その兄が五十畑工業の創業者です。
私と彼は実の兄弟なんですが、向島に子どもがいなかったので養子に行ったんです。

五十畑 おじいちゃんから2代続いて子どもができなかったので、私が10歳のとき養子に行ったんですね。岩舟小学校に行ってましたから間違いなく岩舟人です。
「おまえ次男坊でどうせ家を出るんだから今のうちこい。」と言われ5年生で東京に行ったんです。

島田 それではお茶でも飲みながらお話をすすめましょう(笑)。

佐山武雄(観光協会会長)(以下佐山) まず、お話を伺う前に岩舟町の観光協会についてご説明します。民間型の観光協会で、組織運営は皆さんボランティアでやってます。

島田 しかも、会費まで払って(笑)。

新井保男(会計)(以下新井) いまは、日本全国「町おこし」の題材を探してたいへんですね。とくに、観光資源のないところは…。

佐山 岩舟はぶどうの産地なのでぶどうと武道をかけて秋に剣道のぶどう大会を観光協会で主催しています。今年で5回日です。

五十畑 ぶどうと剣道の武道ですか…(笑)。

島田 けっこう関東近県から集まってくるんですよ。

五十畑 ほう、そうですか。いいアピールになりますね。

佐山 小学生の大会ですから親が連れてきます。50チームですから選手だけで250人、その親もいれれば500人、皆さん子供のビデオを撮ってます。
あとは…来週ですが「ホタル祭り」があります。

五十畑(恵) 花センターのところの沢にたくさん飛んでましたね。

島田 いまは谷田川です。

新井 私が28日に観察に行ってきたんですが、気温が18度で今日はだめかなあと思ったんですが30匹くらい飛んでました。

五十畑 自然に繁殖してるんですか?

佐山 いえ、育てて放流しています。育ててくれる人がいるんです。6月が見ごろです。


島田 さて、何から伺いましょうか?

佐山 まず、電気自動車のことから伺いましょう。

五十畑 (2枚のDVDを取り出す)すみだ産学官連携クラブというのがあります。カメラの得意な人がいてこの中にデータが入ってます。
それから、こちらが5月2日(土)テレビ朝日で放送されたものです。皇室スペシャル「美智子さまが築いた家族愛」という番組で取り上げられました。

島田 見ました。皇太子が赤ちゃんのとき使われたサイドミラーの付いた乳母車のことですね。

五十畑 はい、わたしどものところで宮内庁御用達の乳母車を天皇陛下がお乗りになったのと、皇太子のお乗りになったのと二代に渡って作りました。
天皇陛下のものは古くて資料もなかったのですが、皇太子さまのお乗りになったものは写真や資料や、私自身が語れるものがあったので…インタビューなどこれ(DVD)にはいってます(写真関連記事)。


電気自動車は苦労して作った1台は墨田区役所に預けてあり、墨田区の廃校になった小学校に置いてあり試乗もできます。

佐山 公道には出られますか?。

五十畑 ナンバーがついてないから小学校の廃校の中庭で乗れます。

五十畑(恵)墨田区からはお金はでるんですか?。

五十畑 はい、出ます。

五十畑(恵) それと、墨田区にタワー(東京スカイツリー)ができますけど、それと関連した事業なんですか?。

五十畑 業平橋の駅前ですが、あれは東武の本社の土地でして、そこにタワー(東京スカイツリー)が造られています。

新井 なんかもう本体工事が始まってますね。

五十畑 はい、墨田区の観光課がお客さんが回遊するめだまとして電気自動車を使うことを考えています。お客さんを案内するのにタクシーでなくて電気自動車を使うんです。

浅草は人力車です、あれは人力ですが同じようなものを電気でできないか…ということで10年まえから私が考えていたんです。で、ようやっと5年前にパイプEVということで出来て、大学や工専に教材として20台ほぼボランティアで作りました。
そして、キットとして全国に発送したんです。先生と学生たちが図面をみて作るんです、出来たやつをボーンと送るんじゃなくて。…それが誰かの目にとまり、ここで人力車の代わりに走らせたいね…ということになり、お誘いがあり産学官のプロジェクトの話につながりました。墨田区では去年からはじまりました。

五十畑(恵) 墨田区の観光地をそれで案内するということですね。

島田 公道を走らせるということですね。

五十畑 そうそう…まだ現状では2人乗りの電動自動車を走らせる法律が整ってないんです。1人乗りならいいんです。ブルーのナンバープレートが取れるんです。
だけど、1人乗りじゃなくて2人乗りを作ってくれと…おじいちゃん1人じゃ乗れない人もいると、隣にのせてだれかドライバーがいれば観光地めぐりが出来ると、…2人乗りがいいだろうということで作ったら法律のどこにも引っかからないと…。

それで今僕たちが考えているのはいわゆる特区というもので、何とかレーンというものをつくればある区域ある時間帯は走らせてよいという考え方です。
時速20キロ制限の、これは、自転車のスピードを上げたとき位ですが、そういうレーンを作ってもらうんです。警察と国土交通省の許可が必要です。なにもないで理屈だけでは話は進みませんが実際に走らせるものがありますから行政も動きます。

全員 ほー。

五十畑 今年は2年目になります。もともと、わたしのところは1人乗りは得意なところですから1人乗りで回遊するのもあっていいんじゃないかということになり、200万円くらいで試作機を産学官クラブで作ろうじゃないか、ということがこの間合意となりました。あと3年後にはタワー(東京スカイツリー)ができるからそのころにはより具体性がでます。

五十畑(恵) 下町で町工場がたくさんあるのでいろいろ協力するんですか。

五十畑 ええ、ここはこの部品が得意とかありますから、…うちなら車輪とパイプかな。20人くらいメンバーがいますがいまのところ中心になっているのは4〜5人でしょうか。

島田 墨田区の観光地はタワー(東京スカイツリー)、電気自動車、隅田川の花火、屋形船…それから…。

五十畑 両国に江戸博というのがあってあれも墨田区なんですよ。
それと隣の国技館。それと葛飾北斎ゆかりの土地で…。

島田 それで電気自動車の名前がHOKUSAIなんですね。

五十畑 そうそう…。地元のひとに名前を公募したら北斎となって、世界中から観光客が来たとき外国人が見たら漢字やかなではわからないだろうというのでローマ字でHOKUSAIとしました。

全員 あーそうですか。

五十畑 錦糸町から両国に向かってのまっすぐの道路の名前も北斎通りになってます。墨田区でかってに変えちゃったんです。そこに葛飾北斎記念館も墨田区でつくりました。

島田 岩舟も慈覚大師円仁の生誕地ですから三毳山の生誕地(盥窪)から小野寺の大慈寺までを円仁通りとか円仁ロードに変えたほうがいいんじゃないですか。

新井 岩舟町はアピールがへたですよね。花センターだけじゃなくそこになにか作ればいいんですよね。
円仁通りか、…国道、県道何号線じゃ何も観光客にはわからないですものね。

五十畑 これからの話ですが電気自動車をつくってもそれを売ったり、レンタルしたり、ひろめたりするのにもの造り以外の人も必要になってきます。ソフトのほうがうまくいけば例えば鎌倉とか、川越の小江戸とか、栃木の蔵の町などの観光地の外で車を降りて市内は電気自動車でまわるシステムも可能となります。岩舟も、まあ区域は限られるでしょうが…

あと、東京でホコテン…歩行者天国である時間車を締め出しで…そんなとき老人用に車椅子のような電気自動車を置いておけばうまく観光と結びつくだろうと…あと何年か後にできればいいなと思います。立ち乗りのセグウェーってありますけど、あれぐらいのものを作る技術はうちにもあるんですよ。まったく同じではないですが、1人乗りで立ち乗りで走るシステムはできてます。
だけど、日本では走らせる場所がないんです。だから、いまは地道に4輪でいこうということにしています。墨田区で成功すれば全国に飛び火して広まると思います。そうなれば生産ラインのベースができると思います。

全員 なるほど。

五十畑 それから、墨田区と台東区は隅田川をはさんでいろいろ協力しあってます。

そのひとつが隅田川の花火で一年おきの輪番制でやってます。墨田のタワー(東京スカイツリー)も後出しじゃんけんと言われて墨田区は非難されましたが、…上野の山に造ろうなんて話しもありまし
たが…他の地区は地権者が入り組んで難しかったんですね。
こちらは90数パーセントは東武の土地で、あとは生コンの会社ほか…との交渉だけで済みますから。台東区もこころよく受け入れてくださって。練馬とか埼玉とか行っちゃうとこまりますから。共存共栄で。相乗効果で浅草にも客が来てくれるだろうと…。

浅草は人力車で墨田区に乗り入れてタワー(東京スカイツリー)の回遊をして、こちらは電気自動車HOKUSAIで浅草に乗り入れる、相互乗り入れですね。場合によっては乗り捨てでもいいと考えてるんです。お互いに拠点をつくればできると思います。

佐山 駅みたいのが何箇所かあるとできますね。

五十畑 おもしろい話になってきて…。でも、今日はこんな話でいいんですか?。この広報誌は年何回発行しているんですか?。

佐山島田 年2回です。今日のこれは9月はじめに出ます。けっこう大変です。今度が14号です。

五十畑 なにをするのも継続するのは大変ですよね。

五十畑(恵) 東武線の浅草のひとつ前に業平橋という駅がありますがそこですよね。電車の窓から「スワン号」という看板が見えますね。

五十畑(豊) ここがタワー(東京スカイツリー)だとすると業平橋の駅をはさんで斜向かいですね。

五十畑 タワー(東京スカイツリー)から直線で100〜200メートルです。歩いて2〜3分です。

全員 あーそうですか。

島田 真下ですね。

五十畑 東武本社とは同じ町内会なんです。

五十畑(恵) 先日、町の保育所で4〜5人乗りの保育用のベビーカーを購入することになり学研と書いてあったのですが、後ろをみてよく調べたらこちらで作ったものだったんです。

五十畑 少子高齢化なので数年前から介護用の車(歩行補助機)もつくってます。主として在宅で使うのものを作ってます。

岩舟の思い出
島田 話題を変えて、岩舟の思い出とかはどうでしょう。

五十畑 エドオータヤの山木さんとは2つ3つあちらのほうが下なんですがよく遊びました。男4〜5人で遊んでいたんですが、見合いで結婚したんですが偶然山木さんとうちの女房が同級生だったんですよ。岩舟の思い出というか…エピソードとしてはまあまあの話ですよね(笑)。女房は渡辺姓です。

全員(笑)。

新井 私は山木さんと同級だから…そういえば渡辺さんが「わたし業平橋にいるのよ」と以前言ってたなあ。

全員 びっくり。

島田 岩舟はときどき来られますか?。

五十畑 五十畑(豊)ええ、年中。年に何回も来てます。車で1時間です。

五十畑 岩舟の思い出はあとお彼岸ですね。岩船山の石段に人があふれて。年に2回でしたっけ。サーカスまで出たのを幼心に覚えています。あと、傷痍軍人が座っている姿とか…。

島田 あれは子供がみたら強烈な思い出になりますね。

新井 近在から皆さん来ましたもんね。

五十畑(豊) あのころは臨時列車まで出ましたからね。

五十畑 当時はレジャーがなかったんでしょうね。団子とかは有名でしたが…なにか名物があれば人は集まるんじゃないですかねえ。

深大寺だったら深大寺蕎麦があるように。両側に門前市が立つでしょう。花より団子で人を引き付けられたらねえ…。

新井 先日東京の人から新盆なので岩船山に行きたいのだがどうやっていったらいいのか…という問い合わせがありました。

五十畑(恵) 私の恩師が佐野のひとなんですが最初の彼岸には岩船山に行くと聞きました。なぜですかと聞いたら、むかしからそういうしきたりになっている…とのことでした。そういう人しか来なくなっちゃったんですね。

会長さんのところはなにか車の部品とかつくっているんですか?。

佐山 自動車だとカーナビの部品です。あとはスイッチ。プラスチックの金型をつくってます。父の会社から18年前に独立して、最近では…ロボットの部品ですね。

島田 へえー、ロボットにかかわっていたんですか。あのロボットは岩舟産でもあるんですね。

佐山 あとロボットでしたらバッテリーの部分とか。ケース、ああゆうのをつくってます。

島田 みんな知らないですよね。アピールしないと。

佐山 言わないですから。あれは大変でした。何回か新潟に通いました。

島田 岩舟の思い出の話にもどしましょう。

五十畑 それと、子供のときの思い出は鷲神社のおとり様。鷲巣の奥の神社のお祭りです。あそこも近隣から集まって縁日ができました。

五十畑(豊) 昔は小学生は学校行事で行ったんです。岩舟小学校は。

五十畑 神楽をやる台ができて。

島田 いまでも神楽をやってますね。

五十畑(恵) 地元でやる人がいないので小野寺から神楽保存会のひとがやってきてます。それはりっぱなもんですよ。それを、絶やさないようにね。

五十畑 浅草にもおとり様…それも大鷲とかいておとり様というのですが、何万人もやってきます。それは、うまく地元の人がうけついだんだよね。岩舟は残念ながらうけつがれなかったと…。

浅草は年2回くらいだけど、商売繁盛の熊手なんか売って。縁起かつぎだから…しょうがないからちっちゃいのを買って、だんだん大きくしよう、商売だから…そんなことやってるんです、今でも。
次につなぐ工夫を東京はしてるんですよね。だれかが、めんどくさいや…と伝統行事をやめたらだめですよね。

五十畑(恵) 露天商もなくなって。

五十畑 子供はそっちのほうがめあてでしたからね。

(岩舟町観光協会で販売した土管スピーカーに注目する。)
五十畑 これは何ですか?。

佐山 土管スピーカーです。観光協会で売り出し注目を集めました。

五十畑 どんな音がするんですか?。

島田 点けてみましょうか?。

全員 (聞き入る)

五十畑 ふーん。どんな音楽でもいいですか?。
(パンフレットを見て) ほう、こんなふうにやってるんですね。

島田 フルオーケストラでは物足りないひともいると思いますが、室内楽は最適です。

五十畑(恵) 墨田区は粟野町に保養所があります。子供たちが林間学校などで行き来してます。
岩舟も東京の小学校と提携して食材を運び、あちらからは肥料がきている…ということをやっています。葛飾でやっていると聞いてます。

五十畑 林間学校も粟野は違いから岩舟でやればいいんじゃないですか。それと、行政が入ったほうが長続きします。個人で一所懸命やっても、その人が手をひくとそこでおわってしまいます。行政なら人が変わっても引継ぎができますから。

それと、ぶどうでワインなんかいいんじゃないですか。

新井 個人的にはやっている人がいますね。

島田 山梨にもっていって醸造してもらっているようです。

五十畑 ぶどうが成功したんですから、次はワインが成功するといいですね。岩舟ワインができたら私のほうで売り出してもいい(笑)。

全員 (笑)

五十畑 ワインなら地元で売るだけじゃなくて東京で売ってもいいですしね。ひそかにだれかワインやらないかなあと夢みています。

佐山新井島田 今日は遠いところ、お忙しいところどうもありがとうございました。

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